破傷風・百日咳・ジフテリア

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DPTワクチンの概要

DPTワクチンは、ジフテリア、百日咳、破傷風という3つの感染症を予防するための混合ワクチンです。これらの疾患はそれぞれ異なる細菌によって引き起こされ、重篤な合併症や死亡のリスクがあるため、予防接種が重要です。

  • ジフテリア: 上気道感染症で、喉の痛みや呼吸困難を引き起こし、毒素が全身に影響を及ぼします。
  • 百日咳: 激しい咳が特徴の呼吸器感染症で、特に乳幼児では重症化しやすいです。
  • 破傷風: 傷口から侵入した破傷風菌が毒素を産生し、筋肉のけいれんや呼吸困難を引き起こします。

流行地域

これらの疾患は世界中で発生していますが、予防接種が普及していない地域でのリスクが高いです。破傷風については、土壌や動物糞が主な感染源であるため、衛生状態が悪い地域でのリスクが増します。

予防

  • 衛生管理: 傷口の消毒や感染者との接触回避が重要です。
  • 予防接種: ワクチン接種が最も効果的な予防方法です。

DPTワクチンについて

ワクチンの種類


ジフテリア・百日咳・破傷風に対応したワクチンが使用されます。

用量用法


DPTワクチンは不活化ワクチンで、以下のスケジュールで接種します:

  1. 初回接種(生後3か月ごろから開始)
  2. 初回接種後、3~8週間間隔で2回追加接種
  3. 3回接種後、1年後に追加接種
  4. その後、10年ごとに追加接種を推奨(特に破傷風予防のため)

効果


接種後、ジフテリア、百日咳、破傷風それぞれに対する高い予防効果が得られます。適切な追加接種により免疫を長期間維持できます。

副反応

  • 局所の腫れや赤み、痛みが一般的です。
  • まれに発熱、全身倦怠感が見られることがありますが、重篤な副反応は極めてまれです。

接種推奨

  • 予防接種未接種の小児
  • 破傷風感染リスクが高い地域への渡航予定の方
  • 百日咳流行地域で乳幼児と接触する方
  • ジフテリア流行地域への長期滞在予定の方