日本脳炎

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日本脳炎の概要

日本脳炎は、日本脳炎ウイルスによる急性脳炎で、主にコガタアカイエカなどの蚊を介して感染します。感染者のほとんどは無症状ですが、発症した場合は高熱、頭痛、意識障害、痙攣などの重篤な神経症状を引き起こすことがあります。致死率は20~30%で、生存例の30~50%で神経学的後遺症が残り、現在でも有効な治療方法はありません。

流行地域

日本脳炎は東アジア、南アジア、東南アジアなどで広く流行しています。ブタが宿主で蚊が媒介することから、特に農村部や湿地帯など、蚊の生息地が多い地域で感染リスクが高まります。

日本でも西日本を中心に日本脳炎ウイルス抗体価が高率で陽性であり、ウイルスは存在します。

予防

  • 蚊対策: 長袖・長ズボンを着用し、防蚊スプレーを使用する。
  • 予防接種: 渡航前にワクチン接種を受ける。

日本脳炎ワクチンについて

ワクチンの種類


日本で使用されるのは「ジェービックV®」や「エンセバック®」です。

用量・用法

不活化ワクチンで、2回の基礎接種(1~4週間間隔で2回接種)を行い、6~12か月後に追加接種します。接種部位は皮下に注射します。接種量は3歳未満の小児には0.25ml、3歳以上は0.5mlです。

日本では1976年から定期接種されているため、日本脳炎ワクチンの接種歴があり、定期接種から10年以上経過している場合は1回の追加接種を行います。

定期接種は生後6歳~90か月未満の小児が対象で

効果


3回接種後の抗体陽転率は99%を超え、免疫が長期間維持されます。

副反応


主な副反応は接種部位の腫れや赤み、軽度の発熱などで、重篤な副反応はまれです。

接種推奨


長期滞在や農村部への渡航を予定している方に推奨されます。

まとめ