医療技術の進歩により、これまで救命できなかった未熟児や新生児・小児が救命できるようになりました。一方で、生まれつきの病気による合併症や集中治療に伴う後遺症で、お家で医療的なケアが必要なお子さんの数はこの10年で倍増しています。医療的ケアが必要なお子さんがお家で過ごすためには、ご家族、特にお母さんの負担がどうしても大きくなります。医療的ケア児とそのご家族が社会から孤立せずに安心してお家で過ごすために、病院と家庭をつなぐ役割として、小児在宅医療をご利用いただけるような社会をクリニックを通して作っていけたらと思っています。
対応可能な医療的ケアの例
- 経鼻胃管・胃瘻の経腸栄養管理
- 在宅酸素療法の管理
- 気切・在宅人工呼吸器の管理 など
下記のような小児訪問診療の様々なニーズにも応じます
- NICUを退院したばかりで、哺乳がきちんとできているか不安だ
- NICU退院したばかりでクリニックや病院だと他の感染症をもらうのが心配だ
- 自閉症などで病院に通うのが困っている
- きょうだいが生まれて病院に通う手段や時間がない
- 医療的ケア児だが体格が大きくなって通院するのが大変
- 小児から成人に差し掛かっているけど訪問診療を引き受けてくれる在宅医がいない など
当クリニックでの訪問診療をご希望される方は、まずは電話かお問合せフォームからお気軽にお問い合わせください。退院前カンファレンスや退院前訪問にお伺いし、スムーズな新しい日常生活の移行のお手伝いをさせていただきます。
医療的ケア児の日常ケアにおすすめな備品
ここでは医療的ケア児のおこさんがお家で快適に過ごすための、グッズを不定期で紹介していきます。
医療関係者の方へ
クリニックではこれまで培った新生児集中治療と退院後のサポートのキャリアを活かし、医療的ケアが必要なお子さんのかかりつけ医として紹介元の病院様と地域をつなぐ役割を担います。医療的ケアが必要なお子さんに対して、それぞれのご家庭の生活状況にあった在宅サポートをお母さまやご家族と相談の上、訪問看護ステーションなどと連携して提供させていただきます。
- 原則として、月2回の訪問診療を月曜日から木曜日の午前と午後の診療時間の合間(13:00~15:00)で行います。
- 緊急時には、適切な入院診療につなげ、退院時にはスムーズな在宅への移行を担います。
- 訪問看護指示書や特別訪問看護指示書を迅速に記載します。
- ご家族と医療者が有機的にチームを組んでお子さんのよりよい生活が営めるようにサポートします。
- 予防接種やオンライン診療などのご要望にも応じます。
- 退院前のカンファレンスにも参加します。
ご紹介いただける患者様がおられましたら、問い合わせフォームに入力していただくか、直接メールまたはお電話でお問い合わせください。
医療的ケア児の災害対策
ここでは医療的ケア児の災害対策に必要な備品をおすすめします。