髄膜炎菌

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髄膜炎菌の概要

髄膜炎菌は、細菌性髄膜炎や敗血症を引き起こす細菌で、感染後の進行が非常に速く、適切な治療を行わない場合の致死率が高い疾患です。感染すると、発熱、頭痛、首の痛み、意識障害、発疹などの症状が現れます。特に小児や若年成人、免疫力が低下している人に多く見られます。

流行地域

髄膜炎菌感染症は全世界で発生しますが、特にアフリカの「髄膜炎ベルト」と呼ばれる地域(サハラ砂漠の南部地域)で高い流行率があります。また、学校や軍隊など集団生活を行う場所での感染リスクが高まります。

予防

  • 接触予防: 感染者との密接な接触を避ける。
  • 予防接種: 感染リスクが高い地域に渡航する場合や集団生活を予定している場合に推奨されます。

ワクチンについて

ワクチン名
「メナクトラ」や「ヌメンバ」などの4価髄膜炎菌結合型ワクチンが使用されます。

用量・用法
1回0.5mLを筋肉内注射します。基本的には1回の接種で免疫が得られますが、長期免疫が必要な場合は追加接種を検討します。

効果
ワクチン接種後、髄膜炎菌感染症の予防効果が高く、多くの国で若年層の感染を減少させる成果が報告されています。

副反応
接種部位の痛み、腫れ、軽度の発熱や倦怠感が一般的な副反応です。重篤な副反応は極めてまれです。

接種推奨

  • 流行地域への渡航を予定している方
  • 学校寮や軍隊などで集団生活を行う予定の方
  • 感染リスクの高い免疫不全の方