接種時間・ご予約のご案内
定期の予防接種は
平日は、乳幼児のお子様は12:00と15:00、就学前~中学生は16:30に接種を行っています。
土曜日は、乳幼児のお子様は13:00、就学前~中学生は12:45で行っています。
日曜日は小児の予防接種は行っていませんのでご注意ください。
当クリニックで予防接種をご希望の方は、専用の予防接種システム(Uttraro)よりご予約ください。
定期接種のワクチン以外にも任意接種のワクチンもすべて受けていただけます。
トラベラーズワクチン(海外旅行や留学のための予防接種)については、窓口またはお電話でお問い合わせください。
任意ワクチンの料金につきましては、こちらをご確認ください。
令和6年(2024年)の定期予防接種の変更点
5種混合ワクチンの登場
5種混合ワクチンは、破傷風、百日咳、ジフテリア、不活化ポリオ、インフルエンザ菌に対するワクチンです。
これまでの4種混合ワクチンにインフルエンザ菌(ヒブ)が加わって、5種混合になりました。
5種混合になったことで、同時接種するワクチンがひとつ減ったことで、お子さんにとっては接種の負担が軽減されます。
一方で効果や副反応は、4種混合+ヒブの時と5種混合と差はありません。
おすすめは2か月からの接種で、生後7か月までに1回目を接種し始め、4週間間隔で3回目まで接種します。4回目は3回目から6ヶ月~1年ほどあけて接種します。7歳半までが定期接種です。
重要:新規で打ち始めるお子さんは5種混合で開始します。これまで四種混合+ヒブですでに接種された方も、五種混合ワクチンでの接種をおすすめします。
小児肺炎球菌ワクチンの15価への変更
これまで13種類の肺炎球菌の血清型に対するワクチンを接種していましたが、2024年4月からは22F、33Fの2種類の血清型が追加された15価の肺炎球菌ワクチンが定期接種で使用できるようになりました。
ワクチンの副作用や効果は従来のワクチンと同じであり、さらに22F、33Fに対する免疫も追加で得られることから、新規で定期接種を開始されるお子さんは、原則15価肺炎球菌ワクチンで接種します。また、これまで13価で接種させていた方も、途中から15価のワクチンに変更しても問題はありません。
*肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)は、細菌の一種であり、小さな子どもなどに重篤な肺炎や脳炎を引き起こす可能性がある病原体です。肺炎球菌には約100種類以上の血清型(セロタイプ)がありますが、これらは糖脂質のカプセル(ポリサッカライドカプセル)の違いによって区別されます。
日本脳炎の3歳未満用、3歳以上用の予診票の廃止
令和6年度から、3歳未満用、3歳以上の予診票は廃止され、年齢で分けない共通様式の予診票になりました。
これは日本脳炎の流行の懸念があり、より早期(具体的には生後6か月から)の予防接種を推奨するためです。
日本脳炎の早期接種については、こちらの記事をご参照ください
委任状について
松江市では令和6年度から未成年者が予防接種を受ける際に、保護者(父、母、後見人)が同伴できず、祖父母等が同伴される場合には、委任状が必要になりました。委任状がない場合は接種ができませんのでご注意ください。
令和6年4月以降に生まれたお子さんに配布する予診票には、予診票の裏に委任状が印刷されています。それ以前に配布された予診票には委任状がついていませんので、松江市のホームページから委任状の様式をダウンロードしてお使いください。
家族みんなで予防接種を受けよう!
新型コロナウイルスが明らかにしたことは「感染症は国際化している」ということです。そしてワクチンがないと重い後遺症に苦しんだり、命を落としてしまうこともあります。当クリニックでは赤ちゃんから大人までワクチンで防げる疾患(VPD)について積極的に予防接種を行っています。松江市の定期予防接種に加えて、任意のワクチン接種にも対応しております。当クリニックは内科と小児科が併設しているため、ご家族で同じ日にワクチンを受けることが可能です。また、土曜日・日曜日もワクチン接種に対応しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
生後2か月になったらワクチンデビュー
ワクチンは、赤ちゃんの健康を守るうえでとても大切です。最近は、日本でも多くのワクチンが打てるようになり、計画的に接種を行う必要があります。クリニックでは、ワクチンを効率的に接種するために、同時接種をお勧めしています。また、混乱しがちなワクチンのスケジュールについても、お母さん・お父さんと一緒に受けやすい日をスケジューリングしていきます。同時にたくさんのワクチンを受ける赤ちゃんも大変ですが、赤ちゃんの「いたみ」にも配慮したワクチン接種の工夫を行っています。
小学6年生になったらHPVワクチンを受けよう!
HPVワクチン(サーバリックスR、ガーダシルR、シルガード9R)について
HPVワクチンは、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンです。
2013年から定期接種となり、原則として小学6年生から高校1年生相当の女子は無料で接種することができます。
日本では毎年1万人以上の女性が子宮頸がんになり、3000人近くが亡くなっています。子宮頸がんはマザーキラーキャンサー(母殺しのがん)とも呼ばれ、子育て世代のお母さんの発症が多い疾患です。予防のためには適切な時期にワクチンを受けることが重要です。
2022年4月から定期接種の積極的推奨が再開されました。
定期接種の対象年齢は小学生6年生~高校生1年生の女性であり、小児科や、産婦人科、内科などどこで接種するのか、迷われると思います。そのようなとき、当院のようなファミリークリニックにぜひご相談ください。
クリニックでは、小学6年生になったら接種することをお勧めしています。松江市では中学1年生の時に予診票が配布されます。
キャッチアップ接種は平成9年4月2日から平成20年4月1日生まれのひとが対象になります。キャッチアップ接種対象の方は令和6年度が最終年度になりますので、公費で接種できるこの機会にぜひ接種をご検討ください。
海外では男児にも接種されており、その有効性が認められています。日本では、まだ定期接種にはなっていませんが、任意接種(自費)で同年代の男児(ガーダシル)にも接種することが可能です。
⇒くわしく子宮頸がんワクチンのことを知りたい方はこちらのページをご覧ください。
風疹ゼロプロジェクト
風疹は、発熱・発疹・リンパ節の腫れを特徴とするウイルス性発疹症です。風疹は感染力がとても強く、くしゃみや会話で飛ぶ唾液で感染する病気です。
妊娠中に風疹にかかると先天性風疹症候群といって胎児に心臓・難聴・脳障がい・視力障がいなどを引き起こすことがあります。
風疹には特効薬がなく、赤ちゃんを守るためには社会全体で風疹を予防していく必要があります。風疹予防接種の「空白世代」は特に注意が必要です。
昭和37年4月2日生まれから昭和54年4月1日生まれの男性は、中学生の時に学校で集団接種が行われていましたが対象は女子だけでした。そのため風疹に対する抗体を持っておられない方が多いです。そのため、国は「風疹ゼロプロジェクト」を立ち上げました。クーポン券をもっておられる方は期限(令和4年3月31日)までに抗体検査を受け、必要があれば風疹ワクチンの接種をお願いします。
また昭和54年4月2日~昭和62年4月1日生まれの男女の方も注意が必要です。この年代はワクチン接種の機会はありましたが、1回のみもしくは受けておられない方が多いです。まさに子育て世代であり、このため各自治体では妊娠を希望する女性で抗体価の低い方およびその配偶者・同居者で抗体価が低い方にたいしてワクチンの助成を行っています。先天性風疹症候群のお子さんゼロを目指して、社会全体でこの取り組みを進めましょう。
トラベラーズワクチン(海外旅行や留学時に必要になる予防接種)について
海外旅行やビジネス・留学など海外の往来の際に必要となるワクチンについて適切なアドバイスを行い、必要なワクチンの接種を行います。
A型肝炎、B型肝炎、狂犬病、髄膜炎菌ワクチンなど渡航に必要なワクチンを各種取り揃えています(要予約)。
どのワクチンから接種すべきか渡航先によってワクチンの優先順位などがありますので、まずは、当クリニックの受診をお願いします。
必要に応じて英文証明書の発行も承ります。ただし、個人輸入が必要なワクチン(腸チフス、コレラ、ダニ介在性脳炎ワクチン)や黄熱ワクチンについては対応できません。
トラベラーズワクチンについて詳しくお知りなりたい方はこちらの記事をご参考になさってください。