今回は、スペンサー・ジョンソン著 頂はどこにある?を紹介したいと思います。
本著『頂はどこにある』は『チーズはどこへ消えた?』『迷路の外には何がある?』の3部作のうちの一冊です。
このシリーズは、短編の自己啓発小説で、いずれの本も1~2時間で読めてしまう本ですが、そこに書かれている内容というのが、人生をどう捉えたらよいのか示唆に富んだ、とても深い内容になっています。
今の生活に不満がある、うまくいっていない、自分の人生を捉えたらよいのか迷子になった方にぜひ読んでいただきたいです。
以下、書評です
『頂はどこにある?』の冒頭、谷間に住む不幸な若者がまだ見ぬ世界を求めて、必死で山の頂へと登り、不思議な老人と出会います。そこで老人が教えてくれたのは『山と谷の対処法』です。この物語における「頂」と「谷」とは仕事や人生における良い時期と悪い時期をいかに乗り越えるのかという考え方を比喩しています。
以下に、本書に書かれている頂と谷の対処法を短いフレーズでまとめてみました。これを斜め読みするだけでも、参考になるところが多いと思います。
- どこでも、誰にでも仕事でも私生活でもかならず山と谷がある
- 山と谷はただ順境と逆境のことをいうのではない
- 外部の出来事を心のなかでどう感じ、どう対応するのかということでもある
- 山と谷はつながっている
- 今日の順境で過ちを犯せば明日の逆境をつくり出す。そして、今日の逆境で賢明なことを行えば、明日の順境をつくり出す
- 山とは、自分が持っているものに感謝するとき 谷とは失ったものを求めるとき
- 外部の出来事はかならずしも思いどおりにはならない しかし、心のなかの山と谷は考え方と行動しだいで思いどおりになる
- 谷から出る道が現れるのは物事の見方を変えたときである
- 逆境にひそむ利点を見つけ、それを生かせば谷を山に変えることができる
- 山と山の間には必ず谷がある
- 谷にどう対処するかによっていかに早く次の山にたどり着けるかが決まる
- 高原は休息し、熟考し元気を回復する期間になる
- 順境に感謝し賢明に対処すれば、逆境はほとんど経験しなくてすむ
- 山からすぐに落ちてしまう一番の理由は傲慢である。それは見せかけの自信にすぎない。
- 谷からなかなか出られない一番の理由は恐怖心である。安楽そうに見せかけてはいても。
- 次の山に到達するには自分の具体的なビジョンにしたがうことだ。
- きわめて具体的で、綿密で、喜んで実現する努力ができるような、よりよい未来を満喫している自分を思い描こう。
- 谷の苦しみは、それまで無視してきた真実に気づかせてくれる。
- 谷とは恐怖心だ。
- 山にいるときには物事を実際よりもよく思ってはならない。
- 谷にいるときには物事を実際よりも悪く思ってはならない。
- 現実を味方にすべきである。
- 心の山とは恐怖心に打ち勝つことである。
- 自分なりの具体的なビジョンに真にしたがえば山をつくり出すことができる。
- 恐怖心は消え去り心穏やかになりうまくいくようになる。
- 自分のエゴを捨てればすぐに谷から抜け出すことができる。仕事ではより有用になることによって。私生活ではより愛情深くなることによって。
いかがだったでしょうか?
より自分らしく、よりよく生きるヒントとして、ピッタリくるフレーズがたくさんあると思いませんか?
物語と一緒に読むとさらに腑に落ちると思いますので、ぜひ皆さんにも読んでいただきたいです。